CT下組織診・色素マーキングで切除範囲を決定した直腸癌局所再発の1手術例
症例は68歳,女性. Rbの2型直腸癌で腹会陰式直腸切断術を施行された.初回手術より15カ月後に,腫瘍マーカーの上昇を認めた. CTで骨盤底から仙骨前面に肥厚した軟部組織を伴う腫瘍性病変を認め,骨盤内再発が強く疑われた.これに対し, CTガイド下組織診で癌再発の確定診断と進展度診断を行い, CTガイド下に色素でマーキングを行った後に再発巣の切除を行った.マーキングを行った部位では断端癌陰性で腫瘍を切除することができた.和洋文献を検索したところ,調べ得るかぎりこのようなCTガイドの手技を直腸癌再発症例に応用したという報告を認めなかった....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 66; no. 6; pp. 1404 - 1408 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
25.06.2005
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Subjects | |
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ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.66.1404 |
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Summary: | 症例は68歳,女性. Rbの2型直腸癌で腹会陰式直腸切断術を施行された.初回手術より15カ月後に,腫瘍マーカーの上昇を認めた. CTで骨盤底から仙骨前面に肥厚した軟部組織を伴う腫瘍性病変を認め,骨盤内再発が強く疑われた.これに対し, CTガイド下組織診で癌再発の確定診断と進展度診断を行い, CTガイド下に色素でマーキングを行った後に再発巣の切除を行った.マーキングを行った部位では断端癌陰性で腫瘍を切除することができた.和洋文献を検索したところ,調べ得るかぎりこのようなCTガイドの手技を直腸癌再発症例に応用したという報告を認めなかった. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.66.1404 |