大腸転移をきたし腸閉塞となった切除不能乳癌の1例

症例は40歳,女性.主訴は腹痛.既往歴として2年前に切除不能乳癌,肝,肺,骨転移と診断 (T4c, N2, M1. stage IV) され化学療法を開始.組織型は浸潤性乳管癌, ER (-), PgR (-) であった.今回平成17年1月イレウス症状で入院,イレウス管挿入も解除されず,大腸造影検査にて横行結腸浸潤の診断で開腹手術を施行.手術所見では横行結腸の完全狭窄を認め,小腸,下行結腸バイパス術を施行した.術後経過良好にて21日目退院.術後2カ月,現在外来通院中である....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 66; no. 6; pp. 1389 - 1393
Main Authors 中村, 力也, 長嶋, 健, 榊原, 雅裕, 田辺, 直人, 中野, 茂治, 宮崎, 勝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.06.2005
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:症例は40歳,女性.主訴は腹痛.既往歴として2年前に切除不能乳癌,肝,肺,骨転移と診断 (T4c, N2, M1. stage IV) され化学療法を開始.組織型は浸潤性乳管癌, ER (-), PgR (-) であった.今回平成17年1月イレウス症状で入院,イレウス管挿入も解除されず,大腸造影検査にて横行結腸浸潤の診断で開腹手術を施行.手術所見では横行結腸の完全狭窄を認め,小腸,下行結腸バイパス術を施行した.術後経過良好にて21日目退院.術後2カ月,現在外来通院中である.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.66.1389