B型肝炎ウイルスキャリアから肝不全に至った腎移植の1例
28歳,男性. HBe抗体陽性キャリア. 1990年透析療法を開始, 94年5月生体腎移植を行った.移植時, GOT, GPT, DNAポリメラーゼ(DNA-p)は正常であった. 95年10月DNA-pが陽性となり, 96年1月肝機能が悪化し入院となった.免疫抑制薬増量およびIFN療法にて肝機能は改善したが, 96年5月1日感染症にて死亡した. HBキャリアの腎移植の適応,および移植後の肝炎増悪への対処などについて示唆に富む症例と考えられ報告した....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 86; no. 6; pp. 1045 - 1047 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
10.06.1997
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Subjects | |
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ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.86.1045 |
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Summary: | 28歳,男性. HBe抗体陽性キャリア. 1990年透析療法を開始, 94年5月生体腎移植を行った.移植時, GOT, GPT, DNAポリメラーゼ(DNA-p)は正常であった. 95年10月DNA-pが陽性となり, 96年1月肝機能が悪化し入院となった.免疫抑制薬増量およびIFN療法にて肝機能は改善したが, 96年5月1日感染症にて死亡した. HBキャリアの腎移植の適応,および移植後の肝炎増悪への対処などについて示唆に富む症例と考えられ報告した. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.86.1045 |