肝・胃・結腸の異時性重複癌全てを切除した1例
肝細胞癌を含む4重複癌で切除可能であった例は少ない.患者は66歳,男性. 1992年, C型肝炎を指摘された. 1996年6月,胃癌,横行結腸癌に対し幽門側胃切除術,横行結腸部分切除術を行った.退院後外来で経過観察中, 1999年4月に腹部超音波検査で肝外側区域に肝細胞癌を認めた.術中に肝彎曲部の結腸癌を認め,肝部分切除術,右半結腸切除術を行った.病理組織学的検査では, 1) 胃癌 印環細胞癌>低分化型腺癌, 2) 横行結腸癌 高分化型腺癌, 3) 肝癌 中分化型肝細胞癌, 4) 上行結腸癌 中分化型腺癌であった.術後外来通院されていたが, 2001年10月に結腸癌再発により死亡した....
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Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 63; no. 6; pp. 1564 - 1567 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床外科学会
25.06.2002
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
DOI | 10.3919/jjsa.63.1564 |
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Summary: | 肝細胞癌を含む4重複癌で切除可能であった例は少ない.患者は66歳,男性. 1992年, C型肝炎を指摘された. 1996年6月,胃癌,横行結腸癌に対し幽門側胃切除術,横行結腸部分切除術を行った.退院後外来で経過観察中, 1999年4月に腹部超音波検査で肝外側区域に肝細胞癌を認めた.術中に肝彎曲部の結腸癌を認め,肝部分切除術,右半結腸切除術を行った.病理組織学的検査では, 1) 胃癌 印環細胞癌>低分化型腺癌, 2) 横行結腸癌 高分化型腺癌, 3) 肝癌 中分化型肝細胞癌, 4) 上行結腸癌 中分化型腺癌であった.術後外来通院されていたが, 2001年10月に結腸癌再発により死亡した. |
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ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
DOI: | 10.3919/jjsa.63.1564 |