虫垂粘液嚢胞腺腫を契機に発見された小腸サルコイドーシスの1例

症例は80歳,男性.現病歴として平成12年9月より腹痛が出現し,前医を受診.大腸腫瘍の診断で当科紹介入院となった.触診上,右下腹部に5cm大の弾性のある腫瘍を触知.CT上内部均一でIow densityの腫瘤を認め,回盲部腫瘍の診断で手術を施行した.開腹すると虫垂原発の腫瘤を認めた.また,バウヒン弁より約70cmの回腸に全周性の線状潰瘍を認め,回盲部切除を施行した.病理診断は虫垂粘液嚢胞腺腫と小腸サルコイドーシスであった. 小腸サルコイドーシスの報告は稀であるため,報告例を集計し,文献的考察を加え報告する....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 63; no. 5; pp. 1216 - 1220
Main Authors 長田, 俊一, 福島, 忠男, 高橋, 利通, 高橋, 徹也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 25.05.2002
Subjects
小腸サルコイドーシス
虫垂粘液嚢胞腺腫
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.63.1216

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Summary:症例は80歳,男性.現病歴として平成12年9月より腹痛が出現し,前医を受診.大腸腫瘍の診断で当科紹介入院となった.触診上,右下腹部に5cm大の弾性のある腫瘍を触知.CT上内部均一でIow densityの腫瘤を認め,回盲部腫瘍の診断で手術を施行した.開腹すると虫垂原発の腫瘤を認めた.また,バウヒン弁より約70cmの回腸に全周性の線状潰瘍を認め,回盲部切除を施行した.病理診断は虫垂粘液嚢胞腺腫と小腸サルコイドーシスであった. 小腸サルコイドーシスの報告は稀であるため,報告例を集計し,文献的考察を加え報告する.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.63.1216