オーキシンの受容と信号伝達の分子機構 TIR1オーキシン受容体拮抗剤の分子設計

植物ホルモンの一種であるオーキシンはSCFTIR1ユビキチンリガーゼ複合体に結合し,Aux/IAAリプレッサーのユビキチン化およびプロテアソームによる分解を介してさまざまな遺伝子の発現を調節する.このときオーキシンは,Aux/IAAリプレッサーとTIR1受容体の結合を促進する「分子接着剤」として機能する.本稿では,オーキシン受容とシグナル伝達の分子機構について概説し,新しいオーキシン受容体拮抗剤を紹介する....

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Published in化学と生物 Vol. 50; no. 12; pp. 876 - 882
Main Authors 林, 謙一郎, 野崎, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.12.2012
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Summary:植物ホルモンの一種であるオーキシンはSCFTIR1ユビキチンリガーゼ複合体に結合し,Aux/IAAリプレッサーのユビキチン化およびプロテアソームによる分解を介してさまざまな遺伝子の発現を調節する.このときオーキシンは,Aux/IAAリプレッサーとTIR1受容体の結合を促進する「分子接着剤」として機能する.本稿では,オーキシン受容とシグナル伝達の分子機構について概説し,新しいオーキシン受容体拮抗剤を紹介する.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.50.876