IgA腎症と膜性腎症合併の1症例
症例: 26歳,男性.主訴は血尿,蛋白尿(1.6~3.2g/日).腎生検組織で,軽度のメサンギウム増殖性病変および係蹄壁の肥厚,上皮下spike形成を認めた.蛍光所見にてメサンギウム領域にはIgA沈着を認め,係蹄壁にはIgGの顆粒状沈着を認めたため, IgA腎症と膜性腎症の合併例と診断した.プレドニゾロンを投与し19カ月後,蛋白尿は0.2g/日以下に減少し腎機能も正常域に保たれている...
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 80; no. 2; pp. 272 - 273 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
1991
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.80.272 |
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Summary: | 症例: 26歳,男性.主訴は血尿,蛋白尿(1.6~3.2g/日).腎生検組織で,軽度のメサンギウム増殖性病変および係蹄壁の肥厚,上皮下spike形成を認めた.蛍光所見にてメサンギウム領域にはIgA沈着を認め,係蹄壁にはIgGの顆粒状沈着を認めたため, IgA腎症と膜性腎症の合併例と診断した.プレドニゾロンを投与し19カ月後,蛋白尿は0.2g/日以下に減少し腎機能も正常域に保たれている |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.80.272 |