Rate Responsive DDD Pacemakerの臨床的検討

体動型心拍応答機能を備えたDDDR pacemakerを対象とし, これを植え込んだ患者5名(SSS4名, CAVB1名)に対し, Treadmillによる運動負荷テストを施行してpacemaker機能を評価した. DDDR modeは,DDD modeと比較して, 運動負荷開始時の心拍数の立ち上がりが良好で, 負荷中の心拍数変化が緩やかであり, また回復過程では緩やかな心拍数の回復が得られた. 又運動持続時間の延長という形で, 運動能力の向上が示された. 以上の結果は, とくにSSS症例に著明に認められた. これらのことから, DDDR mode pacemakerはDDD modeより生理...

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Published in人工臓器 Vol. 20; no. 3; pp. 1056 - 1059
Main Authors 村上, 龍司, 進藤, 剛毅, 樋口, 和彦, 古瀬, 彰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 1991
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ISSN0300-0818
1883-6097
DOI10.11392/jsao1972.20.1056

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Summary:体動型心拍応答機能を備えたDDDR pacemakerを対象とし, これを植え込んだ患者5名(SSS4名, CAVB1名)に対し, Treadmillによる運動負荷テストを施行してpacemaker機能を評価した. DDDR modeは,DDD modeと比較して, 運動負荷開始時の心拍数の立ち上がりが良好で, 負荷中の心拍数変化が緩やかであり, また回復過程では緩やかな心拍数の回復が得られた. 又運動持続時間の延長という形で, 運動能力の向上が示された. 以上の結果は, とくにSSS症例に著明に認められた. これらのことから, DDDR mode pacemakerはDDD modeより生理的でよりすぐれたmodeであることが判明した。又, その適応としてはSSSまたはSSS+AVブロックがふさわしいものであると考えられた. 又Pacemaker機能の評価としてTreadmill testが有用であることがわかった.
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.20.1056