高度真腔狭小化による両側下肢虚血と腎機能障害を認めたStanford B型大動脈解離の1例
症例は62歳,男性.突然の背部痛が出現した.造影CT検査により急性B型大動脈解離および真腔の狭小化を認めたが,臓器虚血の兆候は認めなかったため降圧療法が開始された.発症23日目に真腔の狭小化の進行に伴う両側下肢虚血と腎機能障害を発症したため,両側のaxillo-femoral bypassを施行した.術後臓器虚血は消失し,独歩退院となった.術後4ヵ月目には両側人工血管は閉塞したが,真腔の拡大により臓器虚血の再発は認めていない....
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Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 34; no. 4; pp. 310 - 313 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
15.07.2005
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
DOI | 10.4326/jjcvs.34.310 |
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Summary: | 症例は62歳,男性.突然の背部痛が出現した.造影CT検査により急性B型大動脈解離および真腔の狭小化を認めたが,臓器虚血の兆候は認めなかったため降圧療法が開始された.発症23日目に真腔の狭小化の進行に伴う両側下肢虚血と腎機能障害を発症したため,両側のaxillo-femoral bypassを施行した.術後臓器虚血は消失し,独歩退院となった.術後4ヵ月目には両側人工血管は閉塞したが,真腔の拡大により臓器虚血の再発は認めていない. |
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ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.34.310 |