著明なパーキンソニズムを呈したpontine and extrapontine myelinolysisの1生存例

症例は39歳,男性.約2週間の大量飲酒と噴水様嘔吐,下痢を繰り返した後,意識障害,尿・便失禁を生じ入院した.神経学的には頸部および四肢の著明な筋固縮と口唇,上肢に振戦を認めた.頸部MRIでは,橋中心から両側赤核および両側被蓋部に拡がる病巣を確認でき, pontine and extrapontine myelinolysisと診断した.本疾患にてパーキンソニズムを呈することはまれであり,貴重な症例と考え報告した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 83; no. 4; pp. 625 - 626
Main Authors 向井, 公浩, 安田, 雄, 加藤, 裕司, 舟川, 格, 原, 賢治, 寺尾, 章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 1994
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Summary:症例は39歳,男性.約2週間の大量飲酒と噴水様嘔吐,下痢を繰り返した後,意識障害,尿・便失禁を生じ入院した.神経学的には頸部および四肢の著明な筋固縮と口唇,上肢に振戦を認めた.頸部MRIでは,橋中心から両側赤核および両側被蓋部に拡がる病巣を確認でき, pontine and extrapontine myelinolysisと診断した.本疾患にてパーキンソニズムを呈することはまれであり,貴重な症例と考え報告した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.83.625