発作時に標準12誘導心電図上虚血性変化を伴わなかった狭心症の1例

66才男性.自然あるいは運動負荷にて誘発された胸痛発作時に心電図上虚血性変化は認められず,心筋梗塞(後下壁梗塞)を発症した. PTCRを施行し,右冠動脈Segment 2は90%に疎通した.慢性期の運動負荷試験でも胸痛は出現したが心電図変化は認められず,運動負荷心筋シンチでは後下壁領域に虚血が認められたためPTCAを施行,その後虚血は消失した.標準12誘導心電図では虚血ベクトル自体がdetectされにくかったと考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 78; no. 7; pp. 976 - 977
Main Authors 孫崎, 信久, 癸生川, 恵一, 天沼, 澄子, 粉川, 純子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 1989
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.78.976

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Summary:66才男性.自然あるいは運動負荷にて誘発された胸痛発作時に心電図上虚血性変化は認められず,心筋梗塞(後下壁梗塞)を発症した. PTCRを施行し,右冠動脈Segment 2は90%に疎通した.慢性期の運動負荷試験でも胸痛は出現したが心電図変化は認められず,運動負荷心筋シンチでは後下壁領域に虚血が認められたためPTCAを施行,その後虚血は消失した.標準12誘導心電図では虚血ベクトル自体がdetectされにくかったと考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.78.976