体肺動脈短絡術後 Venous aneurysm の経験
症例は13歳, 女性で無脾症候群に合併したチアノーゼ性複雑心奇形に対し左側両方向性 Glenn shunt 術後肺血管床減少をきたしたため, 同シャントを take down したのちに左上大静脈を一部間置した体肺動脈短絡術を施行した. 術後高肺血流量性心不全が出現しさらに術後17か月の血管造影にて上大静脈が径22mmの Venous aneurysm となっていたため人工血管の経皮的コイル塞栓術を行い心不全は軽快し瘤は退縮した. Glenn shunt 後の体肺動脈短絡術であっても上大静脈の間置は避けるべきと思われた....
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Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 26; no. 3; pp. 197 - 199 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
15.05.1997
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
DOI | 10.4326/jjcvs.26.197 |
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Summary: | 症例は13歳, 女性で無脾症候群に合併したチアノーゼ性複雑心奇形に対し左側両方向性 Glenn shunt 術後肺血管床減少をきたしたため, 同シャントを take down したのちに左上大静脈を一部間置した体肺動脈短絡術を施行した. 術後高肺血流量性心不全が出現しさらに術後17か月の血管造影にて上大静脈が径22mmの Venous aneurysm となっていたため人工血管の経皮的コイル塞栓術を行い心不全は軽快し瘤は退縮した. Glenn shunt 後の体肺動脈短絡術であっても上大静脈の間置は避けるべきと思われた. |
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ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.26.197 |