UPPPとGAの同時手術が有効であった1例

OSAに対する標準治療はnCPAPである.しかし顎顔面形態がOSAの原因となっている日本人には外科的介入の検討が重要である.本邦では舌根部に対する手術の報告は少ない.今回我々はUPPPとGAの同時手術が有効であった1例を報告する.症例は44歳男性でPSGにて閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断となった.画像所見より舌根部手術も必要と判断し,UPPPとGAの併用手術を行い著明な改善を認めた.本邦ではUPPPが広く実施されているが単独での有効率は高いとは言えない.そのため正確な閉塞部位,特に舌根部の評価を正確に行うことで,外科治療で改善する可能性がある.GAに関して,治療選択肢として十分検討してよいと考...

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Published in口腔・咽頭科 Vol. 38; no. 1; pp. 87 - 91
Main Authors 塚原, 清彰, 矢富, 正徳, 丸山, 諒, 西村, 遥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔・咽頭科学会 2025
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ISSN0917-5105
1884-4316
DOI10.14821/stomatopharyngology.38.87

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Summary:OSAに対する標準治療はnCPAPである.しかし顎顔面形態がOSAの原因となっている日本人には外科的介入の検討が重要である.本邦では舌根部に対する手術の報告は少ない.今回我々はUPPPとGAの同時手術が有効であった1例を報告する.症例は44歳男性でPSGにて閉塞性睡眠時無呼吸症候群の診断となった.画像所見より舌根部手術も必要と判断し,UPPPとGAの併用手術を行い著明な改善を認めた.本邦ではUPPPが広く実施されているが単独での有効率は高いとは言えない.そのため正確な閉塞部位,特に舌根部の評価を正確に行うことで,外科治療で改善する可能性がある.GAに関して,治療選択肢として十分検討してよいと考える.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology.38.87