深度1mまでの土壌の抽出物の変異原性

土壌の変異原性物質の深さ方向の分布を調べることを目的として, 表層から深度1mまでを20cm間隔で5段階に分けて, 土壌の試料を採取し, その溶媒抽出物の変異原性をネズミチフス菌TA100, TA98株およびYG1024株を用いたAmes法で測定した。10地点で採取した試料を測定した結果, 土壌重量当りではYG1024 (±S9mix) およびTA98 (-S9mix) で表層土 (0~20cm) の方が高い値を与える場合もあったが, 表層土と深部の各試料間には大きな差は認められなかった。一方, 土壌有機物重量当りではかなり高い変異原性 (10, 000rev./mg以上) を示す場合があるこ...

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Published in環境化学 Vol. 16; no. 4; pp. 627 - 633
Main Authors 高木, 敬彦, 船田, 時行, 中島, 大介, 加藤, 行男, 後藤, 純雄, 白石, 不二雄, 光崎, 研一
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 2006
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ISSN0917-2408
1882-5818
DOI10.5985/jec.16.627

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Summary:土壌の変異原性物質の深さ方向の分布を調べることを目的として, 表層から深度1mまでを20cm間隔で5段階に分けて, 土壌の試料を採取し, その溶媒抽出物の変異原性をネズミチフス菌TA100, TA98株およびYG1024株を用いたAmes法で測定した。10地点で採取した試料を測定した結果, 土壌重量当りではYG1024 (±S9mix) およびTA98 (-S9mix) で表層土 (0~20cm) の方が高い値を与える場合もあったが, 表層土と深部の各試料間には大きな差は認められなかった。一方, 土壌有機物重量当りではかなり高い変異原性 (10, 000rev./mg以上) を示す場合があることや深くなるほど変異原性が低くなる場合や, 逆に高くなる場合など試料間に大きな差が認められた。
ISSN:0917-2408
1882-5818
DOI:10.5985/jec.16.627