ビスフェノールA, アルキルフェノール類の大量注入―HPLC/蛍光検出法による高感度分析手法の開発

LC/MSを用いなくても簡便にしかも高感度でBPA.とAPsを測定しうる方法を開発した。この手法はHPLCによるアルデヒド類の高感度分析に用いた手法で, 試料をHPLCに大量注入することで高感度なHPLC分離分析を行う手法である。溶媒はアセトニトリルでもメタノールでも可能であり, HPLCに400μl注入して分離・分析しても, ピークの半値幅やリテンションタイムにほとんど影響を及ぼさないことがわかった。また, 今回は蛍光検出器で計測することでさらに高感度 (BPAの定量下限値0.047ng) とすることができた。今回開発した手法は, 大気・水質の調査以外に室内環境などにも応用できると考える。...

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Published in環境化学 Vol. 16; no. 4; pp. 661 - 667
Main Authors 房家, 正博, 藤間, 翔穂子, 大浦, 健, 雨谷, 敬史
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 2006
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Summary:LC/MSを用いなくても簡便にしかも高感度でBPA.とAPsを測定しうる方法を開発した。この手法はHPLCによるアルデヒド類の高感度分析に用いた手法で, 試料をHPLCに大量注入することで高感度なHPLC分離分析を行う手法である。溶媒はアセトニトリルでもメタノールでも可能であり, HPLCに400μl注入して分離・分析しても, ピークの半値幅やリテンションタイムにほとんど影響を及ぼさないことがわかった。また, 今回は蛍光検出器で計測することでさらに高感度 (BPAの定量下限値0.047ng) とすることができた。今回開発した手法は, 大気・水質の調査以外に室内環境などにも応用できると考える。
ISSN:0917-2408
1882-5818
DOI:10.5985/jec.16.661