花粉培養法を用いたトリクロロエチレン・テトラクロロエチレンの毒性評価法の検討

花粉培養法の液体培地法は簡易, 迅速であり, 揮発性物質でも培養瓶内に密封することができることからTCE・PCEの毒性評価について検討した。花粉管は液中に生長することから液中濃度が毒性評価に重要な要素であり毒性の強さは液中濃度で示した。IC50はTCEで71.6~140mg/l, PCEで5.9~12.7mg/lと推定され, 花粉管生長に対するTCE・PCEの阻害が確認できた。このことから, TCE・PCEの毒性を花粉培養法により評価することが可能であることが示唆された。...

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Published in環境化学 Vol. 12; no. 1; pp. 135 - 140
Main Authors 大石, 一男, 鈴木, 守正
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 2002
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ISSN0917-2408
1882-5818
DOI10.5985/jec.12.135

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Summary:花粉培養法の液体培地法は簡易, 迅速であり, 揮発性物質でも培養瓶内に密封することができることからTCE・PCEの毒性評価について検討した。花粉管は液中に生長することから液中濃度が毒性評価に重要な要素であり毒性の強さは液中濃度で示した。IC50はTCEで71.6~140mg/l, PCEで5.9~12.7mg/lと推定され, 花粉管生長に対するTCE・PCEの阻害が確認できた。このことから, TCE・PCEの毒性を花粉培養法により評価することが可能であることが示唆された。
ISSN:0917-2408
1882-5818
DOI:10.5985/jec.12.135