膜型人工肺を用いた1 roller pump systemと2 roller pump systemとの比較検討
膜型人工肺を用いた2 roller pump system (140±22分)と1 roller pump system (152±43分)について、大動脈一冠状動脈バイパス症例各6例を対象とし、種々のデータについて術前・術後にわたり比較検討し、以下の結果を得た。(1) 術中、術後出血量及びPaO2がroom airで70mmHgになるまでの期間については、両群問に有意差はなかった。(2) 尿量は体外循環中・術直後共にLPM群に多い傾向が見られたたが、有意差はなかった。(3) 赤血球数、白血球数、ヘモグロビン濃度(Hb)、血小板数についても両群間に有意差はなかった。(4) 血清酵素(GOT,...
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Published in | 人工臓器 Vol. 16; no. 1; pp. 629 - 632 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本人工臓器学会
1987
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Summary: | 膜型人工肺を用いた2 roller pump system (140±22分)と1 roller pump system (152±43分)について、大動脈一冠状動脈バイパス症例各6例を対象とし、種々のデータについて術前・術後にわたり比較検討し、以下の結果を得た。(1) 術中、術後出血量及びPaO2がroom airで70mmHgになるまでの期間については、両群問に有意差はなかった。(2) 尿量は体外循環中・術直後共にLPM群に多い傾向が見られたたが、有意差はなかった。(3) 赤血球数、白血球数、ヘモグロビン濃度(Hb)、血小板数についても両群間に有意差はなかった。(4) 血清酵素(GOT, GPT, CPK, LDH)、血清総蛋白、BUN、血清クレアチニン及び凝固機能検査についても両群間に有意差はなかった。本研究で検討したパラメーターでは、150分前後の使用の2 roller pump system群と1 roller pump system群の間に有意な差は見出し得なかった。 |
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ISSN: | 0300-0818 1883-6097 |
DOI: | 10.11392/jsao1972.16.629 |