VVIペーシングの血圧日内変動におよぼす影響

VVIモードペーシングを行っている、他に合併症を有さない完全房室ブロック患者11例(I群)と同様のペーシソグ下のRubenstein II群の洞機能不全患者4例(II群)に対し入院しベッド上安静の状態で通常のマンシェット法で血圧を測定しHalbergの方法で血圧日内変動の解析を行った。 両群とも収縮期血圧、拡張期血圧変動は文献上の健常人のそれより高振幅であった。I群ではさらに脈圧も高振幅であった。 I群では収縮期血圧、拡張期血圧および平均血圧リズムの位相の著明な遅延を認めた。心拍数日内変動の欠如に伴って末梢血管抵抗リズムに変化が生じ血圧日内変動に影響を及ぼしているのではないかと推定された。...

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Published in人工臓器 Vol. 19; no. 1; pp. 403 - 405
Main Authors 香坂, 茂美, 成味, 純
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 1990
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ISSN0300-0818
1883-6097
DOI10.11392/jsao1972.19.403

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Summary:VVIモードペーシングを行っている、他に合併症を有さない完全房室ブロック患者11例(I群)と同様のペーシソグ下のRubenstein II群の洞機能不全患者4例(II群)に対し入院しベッド上安静の状態で通常のマンシェット法で血圧を測定しHalbergの方法で血圧日内変動の解析を行った。 両群とも収縮期血圧、拡張期血圧変動は文献上の健常人のそれより高振幅であった。I群ではさらに脈圧も高振幅であった。 I群では収縮期血圧、拡張期血圧および平均血圧リズムの位相の著明な遅延を認めた。心拍数日内変動の欠如に伴って末梢血管抵抗リズムに変化が生じ血圧日内変動に影響を及ぼしているのではないかと推定された。
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.19.403