超高齢者 (80歳以上) の腰部脊柱管狭窄症の手術成績
「はじめに」超高齢者(80歳以上)の腰部脊柱管狭窄症の手術症例を調査し, 術前・術後の合併症と手術成績について検討したので報告する. 対象と方法 対象は1989年から2001年に当科にて手術を行った80歳以上の腰部脊柱管狭窄症の14例(男8例, 女6例)である. 手術時平均年齢は82.2歳(80~85歳), 術後平均観察期間は17.5ヵ月(3~55ヵ月)だった. 腰部脊柱管狭窄症の国際分類による病型分類はdegenerativeが10例, combinedが3例, iatrogenicが1例だった. 術式は椎弓切除術のみを行ったものが9例, 椎弓切除術とヘルニア摘出術を行ったものが3例, 椎弓...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 51; no. 3; pp. 521 - 523 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2002
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.51.521 |
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Summary: | 「はじめに」超高齢者(80歳以上)の腰部脊柱管狭窄症の手術症例を調査し, 術前・術後の合併症と手術成績について検討したので報告する. 対象と方法 対象は1989年から2001年に当科にて手術を行った80歳以上の腰部脊柱管狭窄症の14例(男8例, 女6例)である. 手術時平均年齢は82.2歳(80~85歳), 術後平均観察期間は17.5ヵ月(3~55ヵ月)だった. 腰部脊柱管狭窄症の国際分類による病型分類はdegenerativeが10例, combinedが3例, iatrogenicが1例だった. 術式は椎弓切除術のみを行ったものが9例, 椎弓切除術とヘルニア摘出術を行ったものが3例, 椎弓切除術と削った椎弓を用いて後側方固定を加えたものが2例だった. インスツルメントは使用していない. 平均手術時間は141.1分(97~232分), 平均麻酔時間は192.6分(144~289分), 平均術中出血量は362.4ml(41~1455ml)だった. 手術椎間数は2椎間が8例, 3椎間が1例, 4椎間が5例. 手術部位はL4/5が14例と最も多く, 以下L3/4が10例, L5/S1が8例, L2/3が5例, L1/2が1例だった. 平均在院日数は84.6日(24~153日), 平均術後入院日数は67.4日(17~136日), 平均離床時期は6.6日(5~10日)だった. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.51.521 |