補助心臓用ポリウレタン弁の加速耐久試験
補助心臓用Conduit型ポリウレタン弁(PU弁)の加速耐久試験を2種類の試験装置を用いて行った。まず実際に補助心臓にPU弁を組み込み, 生体と類似した圧負荷のもとでポンプを駆動した。60BPM, 30日間と180BPM, 10日(2.6×106回)の試験では, 10個の弁の中で破損弁はなく, 通常の1ヵ月の使用に耐えうることがわかった。しかし, 弁に大きな負担が加わる水撃の大きい駆動方法を用いると13個のうちの7個が1ヵ月以内に破れる傾向があった。ディスクが回転するタイプの西ドイツヘルムホルツ研究所開発の加速耐久試験装置では, 600rpmの回転に対して, 負荷圧100mmHg, 流量3.5...
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Published in | 人工臓器 Vol. 16; no. 1; pp. 362 - 365 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本人工臓器学会
1987
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Summary: | 補助心臓用Conduit型ポリウレタン弁(PU弁)の加速耐久試験を2種類の試験装置を用いて行った。まず実際に補助心臓にPU弁を組み込み, 生体と類似した圧負荷のもとでポンプを駆動した。60BPM, 30日間と180BPM, 10日(2.6×106回)の試験では, 10個の弁の中で破損弁はなく, 通常の1ヵ月の使用に耐えうることがわかった。しかし, 弁に大きな負担が加わる水撃の大きい駆動方法を用いると13個のうちの7個が1ヵ月以内に破れる傾向があった。ディスクが回転するタイプの西ドイツヘルムホルツ研究所開発の加速耐久試験装置では, 600rpmの回転に対して, 負荷圧100mmHg, 流量3.5L/minで8個の弁全部が6日間(5.2×106, 2ヵ月の使用に相当)の使用に耐えた。この場合も流量を増加させたり, 後負荷を増加させると弁は破損し, 600rpm, 6L/min, 後負荷200mmHgでは5個のうち3個が18日以内(6ヵ月に相当)に破損した。破損弁の多くはConduitと弁葉接合部付近の引裂きが主であった。 |
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ISSN: | 0300-0818 1883-6097 |
DOI: | 10.11392/jsao1972.16.362 |