フルオロカーボン駆動血液ポンプの試作

フルオロカーボンによって直接駆動する血液ポンプを試作し, 簡易モックによってテストした. 内径4cm, 長さ20cmの塩化ビニルパイプの両端に2個ずつポートを設け, 血液側ポートは流入側および流出側にそれぞれ17mmのビジョロクシャイリーモノストラット人工弁を装着した. フルオロカーボン側ポートは流入側, 流出側ともそれぞれ3ポート電磁弁を経由してフルオロカーボン貯留槽に接続し, 2個の電磁弁の間にポンプを接続する. 電磁弁を切り換えることによって, フルオロカーボンを血液ポンプに流入・流出して血液の拍出・充満を繰り返す. オーバーフロータイプの簡易モックを用いて食塩水を循環し, 電磁血流計で...

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Published in人工臓器 Vol. 22; no. 3; pp. 679 - 682
Main Authors 福永, 信太郎, 浜中, 喜晴, 末田, 泰二郎, 渡橋, 和政, 林, 載鳳, 小浦, 義彦, 伊藤, 孝, 布袋, 裕士, 松島, 毅, 村上, 博宣, 松浦, 雄一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本人工臓器学会 1993
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Summary:フルオロカーボンによって直接駆動する血液ポンプを試作し, 簡易モックによってテストした. 内径4cm, 長さ20cmの塩化ビニルパイプの両端に2個ずつポートを設け, 血液側ポートは流入側および流出側にそれぞれ17mmのビジョロクシャイリーモノストラット人工弁を装着した. フルオロカーボン側ポートは流入側, 流出側ともそれぞれ3ポート電磁弁を経由してフルオロカーボン貯留槽に接続し, 2個の電磁弁の間にポンプを接続する. 電磁弁を切り換えることによって, フルオロカーボンを血液ポンプに流入・流出して血液の拍出・充満を繰り返す. オーバーフロータイプの簡易モックを用いて食塩水を循環し, 電磁血流計で流量を測定した. 90mmHgの後負荷に対し, フルオロカーボンをローラーポンプで循環して0.6L/minの流量が測定された. 拍動数を30bpmから120bpmまで変化したが流量は変化しなかった.
ISSN:0300-0818
1883-6097
DOI:10.11392/jsao1972.22.679