LC/MSによる環境水中イルガロール1051の分析

環境水中の微量のイルガロール1051をLC/MS法により高感度で選択的に分析する方法を検討した。LC分析の分離カラムはSUMIPAXODSA-210MS (2.0mmi.d.×150mm, 5μm) を用い, MSはESI-Positivemodeに設定した。海水等環境水中のイルガロール1051を捕集剤 (Sep-Pak PlusC-18) に捕集し, アセトニトリルで溶出した。捕集剤への捕集効率は97~100%であった。分析の繰返し測定精度の相対標準偏差は3.7~6.1%, 検出限界は0.05ng/lであった。同方法を環境試料水の分析に応用した結果, 大阪湾の大阪府環境基準点等におけるイルガ...

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Published in環境化学 Vol. 15; no. 2; pp. 421 - 427
Main Authors 上堀, 美知子, 今村, 清, 服部, 幸和
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 一般社団法人 日本環境化学会 2005
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Summary:環境水中の微量のイルガロール1051をLC/MS法により高感度で選択的に分析する方法を検討した。LC分析の分離カラムはSUMIPAXODSA-210MS (2.0mmi.d.×150mm, 5μm) を用い, MSはESI-Positivemodeに設定した。海水等環境水中のイルガロール1051を捕集剤 (Sep-Pak PlusC-18) に捕集し, アセトニトリルで溶出した。捕集剤への捕集効率は97~100%であった。分析の繰返し測定精度の相対標準偏差は3.7~6.1%, 検出限界は0.05ng/lであった。同方法を環境試料水の分析に応用した結果, 大阪湾の大阪府環境基準点等におけるイルガロール1051の濃度レベルは0.4~3.6ng/lであることが分かった。
ISSN:0917-2408
1882-5818
DOI:10.5985/jec.15.421