脳波上で一側性周期性放電(LPDs)からのcyclic seizure patternがみられた心停止後症候群の1例

53歳の高血圧症の男性が心肺停止となり,蘇生処置で30分後に自己心拍が再開したが,昏睡は持続し心停止後症候群と診断した.第6病日の脳波は,一側性周期性放電(lateralized periodic discharges; LPDs)からelectrographic seizureへの進展パターンを,約15分間に10回繰り返すcyclic seizure patternであった.ジアゼパム10 mgの静注で背景活動のみとなった後に,再びLPDsへと変化した.抗てんかん薬を調整し,第11病日に開眼し意識改善傾向となった以降は良好な回復で第30病日に退院した....

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Published in臨床神経学 Vol. 59; no. 7; pp. 412 - 417
Main Authors 田場, 正直, 下園, 孝治, 花木, 祥二朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2019
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.cn-001183

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Summary:53歳の高血圧症の男性が心肺停止となり,蘇生処置で30分後に自己心拍が再開したが,昏睡は持続し心停止後症候群と診断した.第6病日の脳波は,一側性周期性放電(lateralized periodic discharges; LPDs)からelectrographic seizureへの進展パターンを,約15分間に10回繰り返すcyclic seizure patternであった.ジアゼパム10 mgの静注で背景活動のみとなった後に,再びLPDsへと変化した.抗てんかん薬を調整し,第11病日に開眼し意識改善傾向となった以降は良好な回復で第30病日に退院した.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.cn-001183