初回感染治癒から2か月経過して再発したCampylobacter fetus髄膜炎の1例

症例は43歳男性．発熱と頭痛のため当科を受診，髄膜炎で当科へ入院した．第3病日に血液培養からCampylobacter speciesが検出され，メロペネム（meropenem，以下MEPMと略記）で加療し，第17病日に退院した．髄膜炎の再発で第68病日に再入院し，MEPMを開始した．第74病日に脳脊髄液培養からCampylobacter fetusが検出され，第81病日までMEPMを継続，その後ミノサイクリン（minocycline: MINO）を1か月継続し，再発なく経過した．Campylobacter fetus髄膜炎は初回感染治癒から2か月程度経過して再発することがある．...

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Bibliographic Details
Published in臨床神経学 Vol. 64; no. 7; pp. 490 - 495
Main Authors 伊藤, 理樹, 田村, 拓也, 石原, 佑次, 伊藤, 遥, 野田, 智子, 伊藤, 宏樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2024
Subjects
Campylobacter fetus髄膜炎
再発
細菌性髄膜炎
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Summary:症例は43歳男性．発熱と頭痛のため当科を受診，髄膜炎で当科へ入院した．第3病日に血液培養からCampylobacter speciesが検出され，メロペネム（meropenem，以下MEPMと略記）で加療し，第17病日に退院した．髄膜炎の再発で第68病日に再入院し，MEPMを開始した．第74病日に脳脊髄液培養からCampylobacter fetusが検出され，第81病日までMEPMを継続，その後ミノサイクリン（minocycline: MINO）を1か月継続し，再発なく経過した．Campylobacter fetus髄膜炎は初回感染治癒から2か月程度経過して再発することがある．
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.cn-001978