Richtmyer-Meshkov不安定性のスパイク構造と渦の非線形発展

Richtmyer-Meshkov不安定性の単一スパイクの構造と渦度の非線形発展の様子を二次元平面,三次元軸対称,および非軸対称のそれぞれの場合について三次元流体シミュレーションにより調べた。透過衝撃波と反射衝撃波により非一様な接触面に渦度の特異性が現れることを示した。この特異性により,スパイクのダブルスパイラル構造の原因となる異符号の渦度が接触面上に生成されることを示した。上記の3つの場合の非線形発展の成長速度とダブルスパイラル構造の違いについて,シミュレーションデータの可視化を用いて比較した。非軸対称のスパイクについて,渦度は比較的安定であるが,位相が変化することを見出した。...

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Published inプラズマ・核融合学会誌 Vol. 75-CD; no. 10_CD; pp. 201 - 210
Main Authors 岡本, 匡代, 松岡, 千博, 長友, 英夫, 西原, 功修, 石崎, 龍一, 坂上, 仁志, 福田, 優子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 プラズマ・核融合学会 1999
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ISSN0918-7928
DOI10.1585/jspf.75.201

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Summary:Richtmyer-Meshkov不安定性の単一スパイクの構造と渦度の非線形発展の様子を二次元平面,三次元軸対称,および非軸対称のそれぞれの場合について三次元流体シミュレーションにより調べた。透過衝撃波と反射衝撃波により非一様な接触面に渦度の特異性が現れることを示した。この特異性により,スパイクのダブルスパイラル構造の原因となる異符号の渦度が接触面上に生成されることを示した。上記の3つの場合の非線形発展の成長速度とダブルスパイラル構造の違いについて,シミュレーションデータの可視化を用いて比較した。非軸対称のスパイクについて,渦度は比較的安定であるが,位相が変化することを見出した。
ISSN:0918-7928
DOI:10.1585/jspf.75.201