C型代償性肝硬変を対象としたペグインターフェロン アルファ-2bとリバビリン併用投与試験
C型代償性肝硬変患者102例を対象として,ペグインターフェロン アルファ-2b(1.0 μg/kg)をリバビリンと併用(PEG/RBV)し48週間投与した.HCV-RNA持続陰性化率は「Genotype 1かつ高ウイルス量」及び「Genotype 1かつ高ウイルス量」以外でそれぞれ21.7%(15/69例)及び78.8%(26/33例)で,全体では40.2%(41/102例 95%両側信頼区間30.6%~50.4%)であり事前に設定したHCV-RNA持続陰性化率10%を有意に上回った.有害事象は全例に発現したが,C型慢性肝炎に対するインターフェロン単独療法及びPEG/RBV併用療法でよくみられ...
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Published in | 肝臓 Vol. 53; no. 12; pp. 803 - 813 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.53.803 |
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Summary: | C型代償性肝硬変患者102例を対象として,ペグインターフェロン アルファ-2b(1.0 μg/kg)をリバビリンと併用(PEG/RBV)し48週間投与した.HCV-RNA持続陰性化率は「Genotype 1かつ高ウイルス量」及び「Genotype 1かつ高ウイルス量」以外でそれぞれ21.7%(15/69例)及び78.8%(26/33例)で,全体では40.2%(41/102例 95%両側信頼区間30.6%~50.4%)であり事前に設定したHCV-RNA持続陰性化率10%を有意に上回った.有害事象は全例に発現したが,C型慢性肝炎に対するインターフェロン単独療法及びPEG/RBV併用療法でよくみられる有害事象であった.重篤な有害事象は14例(13.7%)16件に認められたが死亡例はなかった.PEG/R併用療法は難治性(Genotype 1かつ高ウイルス量)を含むC型代償性肝硬変に対する新たな治療選択肢と考えられた. |
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ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.53.803 |