MCAF/MCP-1トランスジェニックマウスにおけるマクロファージ機能異常

「はじめに」マクロファージはエフェクター細胞として生体防御の最前線で活躍するばかりでなく, 捕捉した抗原をプロセス後にT細胞に提示することによって, 抗原特異的エフェクターを誘導する働きを担っている. 我々は, マクロファージの機能と生体防御, あるいは免疫病との関連に興味を持ち, マクロファージの機能を修飾可能な遺伝子をマウス細胞株やマウス個体に導入し, それらがもたらす結果について解析してきた. 本シンポジウムでは, このうちケモカインの一種であるMacrophage Chemotactic and Activating Factor or Monocyte Chemoattractant...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本リンパ網内系学会会誌 Vol. 38; no. 4; pp. 219 - 225
Main Authors 岩渕, 和也, 水本, 昇克, 小笠原, 一誠, 小野江, 和則, 阿戸, 学, 岩渕, 千雅子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本リンパ網内系学会 22.12.1998
Online AccessGet full text
ISSN1342-9248
1883-681X
DOI10.3960/jslrt1997.38.219

Cover

More Information
Summary:「はじめに」マクロファージはエフェクター細胞として生体防御の最前線で活躍するばかりでなく, 捕捉した抗原をプロセス後にT細胞に提示することによって, 抗原特異的エフェクターを誘導する働きを担っている. 我々は, マクロファージの機能と生体防御, あるいは免疫病との関連に興味を持ち, マクロファージの機能を修飾可能な遺伝子をマウス細胞株やマウス個体に導入し, それらがもたらす結果について解析してきた. 本シンポジウムでは, このうちケモカインの一種であるMacrophage Chemotactic and Activating Factor or Monocyte Chemoattractant Protein-1 (MCAF/MCP-1) を血中に高濃度で発現するトランスジェニックマウス (Tgm) において観察されたマクロファージ機能の修飾について報告したい.
ISSN:1342-9248
1883-681X
DOI:10.3960/jslrt1997.38.219