日本と中国の大学生におけるスクラッチテスト陽性率の比較
日本で近年鼻アレルギーが激増しているその理由を明確にする目的で、経済発展国としての日本と途上国の中国の大学生の年齢層の被験者に、スクラッチテストを実施した。その結果、日中の被験者群では日本の被験者の陽性率が、中国のそれよりも有意に高かった。アレルギーの感作と発症には、アレルゲンの量、人体の抗体産生能、媒体としての大気の3要因が考えられるが、今回の結果からはアレルゲンの量の相違が陽性率の差にもっとも関連しているように判断された。...
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Published in | 耳鼻と臨床 Vol. 45; no. 6Supplement2; pp. 648 - 654 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻と臨床会
1999
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Subjects | |
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Summary: | 日本で近年鼻アレルギーが激増しているその理由を明確にする目的で、経済発展国としての日本と途上国の中国の大学生の年齢層の被験者に、スクラッチテストを実施した。その結果、日中の被験者群では日本の被験者の陽性率が、中国のそれよりも有意に高かった。アレルギーの感作と発症には、アレルゲンの量、人体の抗体産生能、媒体としての大気の3要因が考えられるが、今回の結果からはアレルゲンの量の相違が陽性率の差にもっとも関連しているように判断された。 |
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ISSN: | 0447-7227 2185-1034 |
DOI: | 10.11334/jibi1954.45.6Supplement2_648 |