短期決戦型プロトコールによるB cell lymphomaの治療成績
5例のB cell lymphomaを短期決戦型プロトコールで治療し, うち2例が2年以上完全寛解を続けている.本プロトコールは, 欧米のプロトコールをもとにしたもので, その特徴は, (1) 早期治療の強化, (2) 中枢神経系 (CNS) 予防の強化, (3) 治療期間の短縮, の3点である.治療の合併症の多くは強力な支持療法によりコントロール可能であるが, CNS予防の強化にともなう白質脳症の発症が問題として残った.また, CNS浸潤のある症例はなお予後が悪く, 骨髄移植を含めたさらなる治療の強化が必要と思われた....
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Published in | 日本小児血液学会雑誌 Vol. 6; no. 6; pp. 569 - 573 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本小児血液・がん学会
1992
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-8706 1884-4723 |
DOI | 10.11412/jjph1987.6.569 |
Cover
Summary: | 5例のB cell lymphomaを短期決戦型プロトコールで治療し, うち2例が2年以上完全寛解を続けている.本プロトコールは, 欧米のプロトコールをもとにしたもので, その特徴は, (1) 早期治療の強化, (2) 中枢神経系 (CNS) 予防の強化, (3) 治療期間の短縮, の3点である.治療の合併症の多くは強力な支持療法によりコントロール可能であるが, CNS予防の強化にともなう白質脳症の発症が問題として残った.また, CNS浸潤のある症例はなお予後が悪く, 骨髄移植を含めたさらなる治療の強化が必要と思われた. |
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ISSN: | 0913-8706 1884-4723 |
DOI: | 10.11412/jjph1987.6.569 |