16, 17歳 (高校生) を対象とする400ml全血と成分採血導入の可否-介入試験による検討

若年者 (16, 17歳) からの400m1全血と成分献血についての意識調査を行った. 高校生 (集団献血実施校, 非実施校), 高校教諭, 父母を対象に, 両採血法に関する資料 (情報) を提供し, その前後で同一内容のアンケートを行った. 調査対象総数は1450人, 回答数 (率) は1,177人 (81%) であった. 前調査では, 400ml全血, 成分の各献血法を「可」とするのは, それぞれ67, 61%,「分らない」は28, 35%であったが, この「分らない」の1/3~1/2が資料提供により賛成に転じ, 後調査では「可」がそれぞれ77, 74%に増加した.「反対」は前後の調査とも...

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 52; no. 6; pp. 684 - 692
Main Authors 竹中, 道子, 神谷, 忠, 村上, 和子, 清水, 勝, 前田, 義章, 池田, 久實, 柴田, 弘俊, 杉浦, さよ子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 20.12.2006
日本輸血・細胞治療学会
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ISSN1881-3011
1883-0625
DOI10.3925/jjtc.52.684

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Summary:若年者 (16, 17歳) からの400m1全血と成分献血についての意識調査を行った. 高校生 (集団献血実施校, 非実施校), 高校教諭, 父母を対象に, 両採血法に関する資料 (情報) を提供し, その前後で同一内容のアンケートを行った. 調査対象総数は1450人, 回答数 (率) は1,177人 (81%) であった. 前調査では, 400ml全血, 成分の各献血法を「可」とするのは, それぞれ67, 61%,「分らない」は28, 35%であったが, この「分らない」の1/3~1/2が資料提供により賛成に転じ, 後調査では「可」がそれぞれ77, 74%に増加した.「反対」は前後の調査とも数~10%であった. 若年者での両採血の実施については, 社会的な合意は大方得られており, 適切な情報の提供のもとに実施可能であると考える.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.52.684