神経眼科診療における所見のとり方(診察室・入門編)

神経眼科は視力・視野障害,複視,眼瞼下垂など取り扱う症状が多彩であり,対応領域も広く,眼科,脳神経内科,脳神経外科,耳鼻科や小児科など複数の科で連携をとり診療にあたる必要がある.「診断」においては適切な情報聴取や検査を行い,病巣診断,病因検索を進めていく.そのため,求心性視覚系に加えて,瞳孔,眼球運動系,眼瞼などを網羅的かつ迅速に評価することは,診断への近道となり初診医の対応として重要となる.今回は「神経眼科診察の基本」の中で,診察室で実施するスクリーニング検査について入門編として一例を紹介する....

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Bibliographic Details
Published in神経眼科 Vol. 42; no. 2; pp. 138 - 145
Main Author 前久保 知行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経眼科学会 25.06.2025
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ISSN0289-7024
2188-2002
DOI10.11476/shinkeiganka.42.138

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Summary:神経眼科は視力・視野障害,複視,眼瞼下垂など取り扱う症状が多彩であり,対応領域も広く,眼科,脳神経内科,脳神経外科,耳鼻科や小児科など複数の科で連携をとり診療にあたる必要がある.「診断」においては適切な情報聴取や検査を行い,病巣診断,病因検索を進めていく.そのため,求心性視覚系に加えて,瞳孔,眼球運動系,眼瞼などを網羅的かつ迅速に評価することは,診断への近道となり初診医の対応として重要となる.今回は「神経眼科診察の基本」の中で,診察室で実施するスクリーニング検査について入門編として一例を紹介する.
ISSN:0289-7024
2188-2002
DOI:10.11476/shinkeiganka.42.138