次世代大口径光検出器の開発(実験技術)

ノーベル賞を受賞したKAMIOKANDE実験の成功には,20インチの大口径光電子増倍管の開発が大きく貢献したことが広く知られており,その技術はSuper-Kamiokande実験にも引き継がれました.現在,Super-Kamiokande実験をさらに超える,検出器重量がメガトン級のニュートリノ実験が,世界中で提唱されています.これらの実験では,数十万という光検出器が必要であるため,光検出器の性能と品質管理,価格の点から,次世代の光検出器の開発が望まれています.本稿では,従来の光電子増倍管にかわる,半導体を用いた次世代大口径光検出器の開発と,その現状について紹介します....

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Published in日本物理学会誌 Vol. 66; no. 11; pp. 821 - 827
Main Authors 相原, 博昭, 河合, 克彦, 田中, 真伸, 阿部, 利徳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本物理学会 05.11.2011
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ISSN0029-0181
2423-8872
DOI10.11316/butsuri.66.11_821

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Summary:ノーベル賞を受賞したKAMIOKANDE実験の成功には,20インチの大口径光電子増倍管の開発が大きく貢献したことが広く知られており,その技術はSuper-Kamiokande実験にも引き継がれました.現在,Super-Kamiokande実験をさらに超える,検出器重量がメガトン級のニュートリノ実験が,世界中で提唱されています.これらの実験では,数十万という光検出器が必要であるため,光検出器の性能と品質管理,価格の点から,次世代の光検出器の開発が望まれています.本稿では,従来の光電子増倍管にかわる,半導体を用いた次世代大口径光検出器の開発と,その現状について紹介します.
ISSN:0029-0181
2423-8872
DOI:10.11316/butsuri.66.11_821