Fast kV-switching方式のdual-energy CT装置を用いた物質弁別による仮想単純画像の作成精度に関する検討

【目的】Dual-energy computed tomography(DECT)を用いた仮想単純について,ヨード濃度やヨード直径および溶媒,また再構成条件が異なる場合における仮想単純画像の作成精度を評価した.【方法】Multi-Energy CT Phantom(Gammex Inc., USA)にヨード濃度,ヨード直径の異なるヨードロッドや血液模擬物質とヨードの混合ロッドを挿入し,Revolution(GE Healthcare, USA)を用い撮影した.Raw dataからdeep learningによる画像再構成を用いて仮想単純画像を作成し,仮想単純画像の作成精度を評価した.また,di...

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Published in日本放射線技術学会雑誌 p. 2023-1331
Main Authors 森, 裕一朗, 竹内, 和宏, 井手, 康裕, 植原, 佑輔, 助石, 宙志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本放射線技術学会 2023
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ISSN0369-4305
1881-4883
DOI10.6009/jjrt.2023-1331

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Summary:【目的】Dual-energy computed tomography(DECT)を用いた仮想単純について,ヨード濃度やヨード直径および溶媒,また再構成条件が異なる場合における仮想単純画像の作成精度を評価した.【方法】Multi-Energy CT Phantom(Gammex Inc., USA)にヨード濃度,ヨード直径の異なるヨードロッドや血液模擬物質とヨードの混合ロッドを挿入し,Revolution(GE Healthcare, USA)を用い撮影した.Raw dataからdeep learningによる画像再構成を用いて仮想単純画像を作成し,仮想単純画像の作成精度を評価した.また,display field of viewおよび再構成アルゴリズムを変化させた仮想単純画像を作成し,再構成条件による作成精度への影響を検証した.【結果】ヨード濃度が低くなるにつれて仮想単純画像の作成精度は低下したが,血液模擬物質とヨードの混合ロッドでは低濃度域においても高い作成精度を示した.ヨード直径が小さくなるにつれて作成精度は大きく低下したが,再構成条件による仮想単純画像の作成精度への影響はほとんどみられなかった.【結語】本システムではヨードの濃度や大きさに影響されて仮想単純画像の作成精度が低下する.一方で,一部の条件下では高い作成精度を有することが明らかとなった.
ISSN:0369-4305
1881-4883
DOI:10.6009/jjrt.2023-1331