処方オーダにおける用法入力標準化のための現状分析
「はじめに」処方オーダリングシステムの導入により, 処方せんに形式上不備の無い用法記載がなされるようになった. しかし, システムの機能が医師の処方行為と必ずしも一致しておらず, 医師の入力時の負担が大きいといわれている. 当院のシステムにおける用法の入力様式はメニュー選択方式であり, 1画面に表示しきれずに2画面, 3画面にわたる場合があり, 処方時の利便性に劣ることが危惧された. そこで, 著者らは1画面で参照可能な汎用性のある入力形態を構築するための基礎的な研究として, 現行システムでの用法の使用頻度を調査分析し, 問題点について検討した. 当院システムの用法ガイド画面の構成 当院処方オ...
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Published in | 病院薬学 Vol. 24; no. 6; pp. 704 - 710 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本医療薬学会
1998
日本病院薬学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0389-9098 2185-9477 |
DOI | 10.5649/jjphcs1975.24.704 |
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Summary: | 「はじめに」処方オーダリングシステムの導入により, 処方せんに形式上不備の無い用法記載がなされるようになった. しかし, システムの機能が医師の処方行為と必ずしも一致しておらず, 医師の入力時の負担が大きいといわれている. 当院のシステムにおける用法の入力様式はメニュー選択方式であり, 1画面に表示しきれずに2画面, 3画面にわたる場合があり, 処方時の利便性に劣ることが危惧された. そこで, 著者らは1画面で参照可能な汎用性のある入力形態を構築するための基礎的な研究として, 現行システムでの用法の使用頻度を調査分析し, 問題点について検討した. 当院システムの用法ガイド画面の構成 当院処方オーダ(NEC52オーダ)における用法の入力様式と問題点の概要を表1に示す. 本システムは剤形コード別に用法ガイド画面を有する. 552種の用法コードが46の用法ガイド画面に延べ981件登録されている. 本システムで1画面に表示可能な用法の数は最大42件であり, 内服薬(錠剤, カプセル剤, 散剤, 水剤共通)と坐剤は場合によっては第3画面を参照する必要がある. 用法の表示の配列はシステム自体に学習機能がないため, 使用頻度は特別には配慮されていない. また, 診療科あるいは医師ごとの用法セット機能は装備されていない. |
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ISSN: | 0389-9098 2185-9477 |
DOI: | 10.5649/jjphcs1975.24.704 |