インターネットを利用した対面指導と同レベルでの栄養指導の試み 第2報

「緒言」近年, マスメディアを通じ健康情報が増加し, 健康志向の高まりがみられることは, 第一次予防の観点から望ましいことであるが, 誤った食事療法で食事改善を進める人も少なくない. 従来の栄養教育の対面指導や書面指導などは, 時間的な制約や一方的指導になりやすいなどの問題点があり, クライアントの自由な時間でタイムリーな遠隔指導が可能となるIT指導の実践は少ないのが現状である1). 第1報で報告した新しい試みとして, 正しい食事改善に導けるよう利便性と双方向性に近づけるインターネット指導を実施するに当たり, 状況調査を実施し, クライアントへの指導状況および評価をまとめた. 「実施方法」対象...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本未病システム学会雑誌 Vol. 13; no. 1; pp. 122 - 124
Main Authors 橋本, 通子, 野々村, 瑞穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本未病システム学会 2007
Online AccessGet full text
ISSN1347-5541
2185-2162
DOI10.11288/mibyou1998.13.122

Cover

More Information
Summary:「緒言」近年, マスメディアを通じ健康情報が増加し, 健康志向の高まりがみられることは, 第一次予防の観点から望ましいことであるが, 誤った食事療法で食事改善を進める人も少なくない. 従来の栄養教育の対面指導や書面指導などは, 時間的な制約や一方的指導になりやすいなどの問題点があり, クライアントの自由な時間でタイムリーな遠隔指導が可能となるIT指導の実践は少ないのが現状である1). 第1報で報告した新しい試みとして, 正しい食事改善に導けるよう利便性と双方向性に近づけるインターネット指導を実施するに当たり, 状況調査を実施し, クライアントへの指導状況および評価をまとめた. 「実施方法」対象者は, 関西圏で実施されたブロードバンド回線を利用した健康増進サービスの栄養指導の希望者, 健常成人28名(男性17名, 女性11名)とし, 実施期間は平成17年10月10日~12月18日の10週間, 10回継続指導を基本とした. 実施状況は, クライアントに問診票と1日の食事内容, 体重測定結果を送付してもらい, 担当管理栄養士からは, 1週間以内に本人へ, 初回と最終回に食の診断アドバイス(当センター開発媒体)を送信するほか, ビデオメッセージとおすすめメニュー, 食事バランスガイドは毎回返信した(図1).
ISSN:1347-5541
2185-2162
DOI:10.11288/mibyou1998.13.122