Carboxyfluorescein Diacetate (C-FDA) 法による血小板抗体の測定

特発性血小板減少性紫斑病(以下ITP)はその発症に自己免疫機序の関与が考えられ1), 種々の方法2)により血小板抗体の測定が行われているが, その方法により検出感度に差があったり, 検出された血小板抗体が必ずしもITPに特異的でない例もあり, 臨床応用には問題点も多い. また, 頻回血小板輸血者にも不応例がみられ, 血小板抗体の検出法の確立が今後ますます重要となってくる. 今回我々は, ITPその他の血小板減少症において, carboxyfluorescein diacetate細胞毒性試験(C-FDA法)5)で血小板抗体を測定し, 混合受身凝集法(MPHA法)6)による成績と比較した. また...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 33; no. 4; pp. 379 - 384
Main Authors 片山, 直之, 出口, 克巳, 白川, 茂, 今井, 重美, 南, 信行, 和田, 英夫, 大久保, 伊都子, 津田, 雅之, 増田, 正行, 富永, 殻
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 1987
日本輸血学会
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ISSN0546-1448
1883-8383
DOI10.3925/jjtc1958.33.379

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Summary:特発性血小板減少性紫斑病(以下ITP)はその発症に自己免疫機序の関与が考えられ1), 種々の方法2)により血小板抗体の測定が行われているが, その方法により検出感度に差があったり, 検出された血小板抗体が必ずしもITPに特異的でない例もあり, 臨床応用には問題点も多い. また, 頻回血小板輸血者にも不応例がみられ, 血小板抗体の検出法の確立が今後ますます重要となってくる. 今回我々は, ITPその他の血小板減少症において, carboxyfluorescein diacetate細胞毒性試験(C-FDA法)5)で血小板抗体を測定し, 混合受身凝集法(MPHA法)6)による成績と比較した. また同時にリンパ球細胞障害試験(LCT)7)を施行し, 頻回輸血例とITP患者における血小板抗体の相違についても検討した.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.33.379