避難行動データに基づく防災対策の効果分析 東日本大震災被災地の石巻市を対象として

2011年東北地方太平洋沖地震で発生した津波により甚大な被害がもたらされ,多くの犠牲者を出した.本研究では,この大地震により大きな津波被害を受けた石巻市を対象とするアンケート調査を実施し,避難行動データに基づき市の復興計画の防災対策の効果を分析することを目的とする. 先ず,石巻市の被災者を対象とする避難行動に関するアンケート調査データに基づき避難行動特性を分析した.次に,避難行動データに基づくシミュレーションを行い,避難行動による犠牲者の減少,避難訓練強化の効果,高台避難所の整備効果を分析し,石巻市が策定した復興計画の防災対策の効果を把握した....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in社会技術研究論文集 Vol. 12; pp. 51 - 60
Main Authors 森田, 哲夫, 塚田, 伸也, 橋本, 隆, 長谷川, 弘樹, 湯沢, 昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社会技術研究会 2015
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1349-0184
1882-4609
DOI10.3392/sociotechnica.12.51

Cover

More Information
Summary:2011年東北地方太平洋沖地震で発生した津波により甚大な被害がもたらされ,多くの犠牲者を出した.本研究では,この大地震により大きな津波被害を受けた石巻市を対象とするアンケート調査を実施し,避難行動データに基づき市の復興計画の防災対策の効果を分析することを目的とする. 先ず,石巻市の被災者を対象とする避難行動に関するアンケート調査データに基づき避難行動特性を分析した.次に,避難行動データに基づくシミュレーションを行い,避難行動による犠牲者の減少,避難訓練強化の効果,高台避難所の整備効果を分析し,石巻市が策定した復興計画の防災対策の効果を把握した.
ISSN:1349-0184
1882-4609
DOI:10.3392/sociotechnica.12.51