フマル酸投与がネコの血液ならびに尿pHに及ぼす影響

フマル酸を尿酸性化剤として,ペットに応用するため,ネコの血液pHと尿pHに及ぼす影響を調べた。フマル酸100mg/kg体重/日あるいは300mg/kg体重/日を28日間投与した。尿酸性化剤を連用して,尿pHが5.7以下に長期にわたって低下すると血液pHまで低下し,代謝性アシドーシスの誘発が懸念されるが,ネコにフマル酸を28日間投与しても,尿pHは5.9以下には低下せず,また血液pHは正常範囲に維持された。...

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Published inペット栄養学会誌 Vol. 4; no. 1; pp. 1 - 6
Main Authors 礒部, 禎夫, 味戸, 忠春, 大日, 向剛, 鈴木, 一由, 安斉, 秀行, 佐藤, 孝一, 岡崎, 正幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペット栄養学会 2001
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Summary:フマル酸を尿酸性化剤として,ペットに応用するため,ネコの血液pHと尿pHに及ぼす影響を調べた。フマル酸100mg/kg体重/日あるいは300mg/kg体重/日を28日間投与した。尿酸性化剤を連用して,尿pHが5.7以下に長期にわたって低下すると血液pHまで低下し,代謝性アシドーシスの誘発が懸念されるが,ネコにフマル酸を28日間投与しても,尿pHは5.9以下には低下せず,また血液pHは正常範囲に維持された。
ISSN:1344-3763
2185-7601
DOI:10.11266/jpan1998.4.1_1