東北地方で見い出された牛の染色体異常 過去2年間の成績

過去2年の間に、東北地方で生殖器異常や不妊症が疑われた牛3例について、染色体の分析を実施し、以下の成績を得た。一例は一側性の潜伏精巣を示すホルスタイン種の雄で、染色体転座(1/26)が認められた。また、発情徴候が微弱で不受胎であったホルスタイン種の雌は、60,XYの雄型の染色体構成をもつ細胞のみからなっていた。さらに、血液検査から双子と認定され、無発情の日本短角種の雌では、60,XX/60,XYの性染色体キメラが認められ、単胎フリーマーチンと診断された。...

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Published in東北家畜臨床研究会報 Vol. 1987; no. 10; pp. 1 - 6
Main Authors 三宅, 陽一, 金田, 義宏, 村上, 隆宏, 菅原, 千津子, 矢崎, 薫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本家畜臨床学会 04.12.1987
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Summary:過去2年の間に、東北地方で生殖器異常や不妊症が疑われた牛3例について、染色体の分析を実施し、以下の成績を得た。一例は一側性の潜伏精巣を示すホルスタイン種の雄で、染色体転座(1/26)が認められた。また、発情徴候が微弱で不受胎であったホルスタイン種の雌は、60,XYの雄型の染色体構成をもつ細胞のみからなっていた。さらに、血液検査から双子と認定され、無発情の日本短角種の雌では、60,XX/60,XYの性染色体キメラが認められ、単胎フリーマーチンと診断された。
ISSN:0914-7497
1883-4582
DOI:10.4190/jjvc1978.1987.1