風車模型ウエイク内の気流性状に関する風洞実験および数値シミュレーション

本研究では,風車ブレード形状の異なる二種類の風車模型(MEL翼:ロータ径1000mmおよびゼファー翼:ロータ径1160mm)を用いて風洞実験を行った.特に最適周速比,失速周速比における風車ウエイク領域内の気流計測を行い,それぞれの周速比における気流性状の特徴を明らかにした.その後,最適周速比で運転するMEL翼の挙動に的を絞り,アクチュエータラインモデルを用いたラージエディシミュレーションを行った.風洞実験結果との比較を行うとともに,風車ウエイクの3次元構造などを詳細に検討した.その結果,tip vortexの生成と崩壊が風車ウエイク領域内における気流性状に強く関連していることが示された....

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Published in風工学研究論文集 Vol. 26; pp. 177 - 184
Main Authors 内田, 孝紀, 渡辺, 康一, 大屋, 裕二, 松島, 啓二, 高田, 青
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本風工学会 2020
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Summary:本研究では,風車ブレード形状の異なる二種類の風車模型(MEL翼:ロータ径1000mmおよびゼファー翼:ロータ径1160mm)を用いて風洞実験を行った.特に最適周速比,失速周速比における風車ウエイク領域内の気流計測を行い,それぞれの周速比における気流性状の特徴を明らかにした.その後,最適周速比で運転するMEL翼の挙動に的を絞り,アクチュエータラインモデルを用いたラージエディシミュレーションを行った.風洞実験結果との比較を行うとともに,風車ウエイクの3次元構造などを詳細に検討した.その結果,tip vortexの生成と崩壊が風車ウエイク領域内における気流性状に強く関連していることが示された.
ISSN:2435-4384
2435-5429
DOI:10.14887/windengresearch.26.0_177