10歳台腰椎椎間板ヘルニアに対する局所麻酔下transforaminal アプローチによるfull-endoscopic lumbar discectomy(FELD TF)の治療成績
はじめに:若年者腰椎椎間板ヘルニアは手術を要することが多い.full-endoscopic lumbar discectomy transforaminal法(以下FELD TF)は,局麻下に施行でき,若年者に対しても良い適応と考えられるが,ある程度の痛みを伴うことがある事への理解や,術者の指示に従うか等の懸念が生じる.目的:10歳台腰椎椎間板ヘルニアへの局麻下FELD TFが安全に遂行可能であり,また有用であるかを検討すること.対象と方法:2014年4月から2021年3月までにおいて10歳代腰椎椎間板ヘルニアに対して行った局麻下FELD TF 22例を対象とし,手術時間,術中・術後合併症,術...
Saved in:
Published in | Journal of Spine Research Vol. 14; no. 8; pp. 1144 - 1148 |
---|---|
Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
20.08.2023
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Summary: | はじめに:若年者腰椎椎間板ヘルニアは手術を要することが多い.full-endoscopic lumbar discectomy transforaminal法(以下FELD TF)は,局麻下に施行でき,若年者に対しても良い適応と考えられるが,ある程度の痛みを伴うことがある事への理解や,術者の指示に従うか等の懸念が生じる.目的:10歳台腰椎椎間板ヘルニアへの局麻下FELD TFが安全に遂行可能であり,また有用であるかを検討すること.対象と方法:2014年4月から2021年3月までにおいて10歳代腰椎椎間板ヘルニアに対して行った局麻下FELD TF 22例を対象とし,手術時間,術中・術後合併症,術前後VASと改善率を評価した.結果:平均年齢は16.9(13~19)歳,平均経過観察期間は9.3ヶ月だった平均手術時間は34.5分で,術中合併症はなく,術後椎間板囊腫を1例認めた.腰痛,下肢痛,下肢しびれVASは術前69.8,77.1,62.1,術後19,13.8,11.5,改善率は79.3,85.6,91.2%であった.結語:10歳代腰椎椎間板ヘルニア症例に対する局麻下FELD TFは安全で有用な方法であった. |
---|---|
ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2023-0811 |