日中における高等学校数学教育の現状と課題 : 滋賀県と貴州省の高等学校を対象として

本研究は,日本と中国の高等学校における現状の数学教育を比較分析し,両国の課題を明らかにすることを目的としている.比較分析内容は,教育課程,教科書,生徒を対象とした質問紙による調査と授業担当教員等へのインタビュー調査,授業観察等とした.本稿では,本研究の一環として滋賀県のA高等学校と中国貴州省貴陽市(都市部)の高等学校を比較対象とし,実施した教員へのインタビュー,生徒の数学の授業に関する意識調査,授業観察の結果について報告した.結果より,中国の高校生は日本の高校生と比較して数学授業が面白い,授業がわかり易い,一日の数学学習平均時間が長いこと等,日本とは異なる興昧深い点が明らかになった....

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Published in教育情報研究 Vol. 24; no. 4; pp. 27 - 36
Main Authors 北村, 光一, 植村, 高久, 成富, 敬, 林, 徳治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育情報学会 2009
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Summary:本研究は,日本と中国の高等学校における現状の数学教育を比較分析し,両国の課題を明らかにすることを目的としている.比較分析内容は,教育課程,教科書,生徒を対象とした質問紙による調査と授業担当教員等へのインタビュー調査,授業観察等とした.本稿では,本研究の一環として滋賀県のA高等学校と中国貴州省貴陽市(都市部)の高等学校を比較対象とし,実施した教員へのインタビュー,生徒の数学の授業に関する意識調査,授業観察の結果について報告した.結果より,中国の高校生は日本の高校生と比較して数学授業が面白い,授業がわかり易い,一日の数学学習平均時間が長いこと等,日本とは異なる興昧深い点が明らかになった.
ISSN:0912-6732
2432-1745
DOI:10.20694/jjsei.24.4_27