移植医療の社会啓発活動の報告と今後の課題
Life Bridge Japanは、東京都のNPO法人の認可を受け2023年6月に設立10周年を迎えた。助かるいのちを確実につなぎ救う社会を作ろうと多種多様な仲間と移植医療の社会啓発活動を行ってきた。移植医療における社会活動のあり方を考え、今後の課題について報告する。 2013年、会の設立以降、アートと音楽を通してエンパシー(共感力)の相乗効果を用いた啓発活動を継続的に取組んできた。芸術には、創作者も鑑賞者も想像力を働かせ、互いにわかり合おうとするエンパシーがつきもので、「アート展」「102人のいのちを想うエッセイ集の出版」「歌とシンポジウム」等のイベントに、いのちの大切さと臓器提供について...
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Published in | 移植 Vol. 59; no. Supplement; p. s276_2 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本移植学会
2024
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0578-7947 2188-0034 |
DOI | 10.11386/jst.59.Supplement_s276_2 |
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Summary: | Life Bridge Japanは、東京都のNPO法人の認可を受け2023年6月に設立10周年を迎えた。助かるいのちを確実につなぎ救う社会を作ろうと多種多様な仲間と移植医療の社会啓発活動を行ってきた。移植医療における社会活動のあり方を考え、今後の課題について報告する。 2013年、会の設立以降、アートと音楽を通してエンパシー(共感力)の相乗効果を用いた啓発活動を継続的に取組んできた。芸術には、創作者も鑑賞者も想像力を働かせ、互いにわかり合おうとするエンパシーがつきもので、「アート展」「102人のいのちを想うエッセイ集の出版」「歌とシンポジウム」等のイベントに、いのちの大切さと臓器提供について考えてもらう企画になっている。会場では、移植者や移植関係者が参加者と直接対話が出来ることで共感が生まれ、臓器提供の問題をより身近なこととして考えてもらえやすくなった。これらの活動の一貫として、10周年を記念し2024年は日本の伝統的な遊びである「つないでいくいのちのかるた」を制作した。地域のイベントや学生ボランティアが子供たちとのかるた遊びで利用し好評を得ている。我々の活動は会員と寄付に支えられている。会員と支援者を増やすこと。今後もイベントの共催、協働を他団体や企業にも呼びかけ、美術展や音楽会等の開催場所と回数を増やしていきたい。 |
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ISSN: | 0578-7947 2188-0034 |
DOI: | 10.11386/jst.59.Supplement_s276_2 |