手術治療を要した後頭骨環軸椎回旋位固定(OAARF)の1例
症例は10歳男児.誘因のない頚部痛を主訴に受診し,画像検査で環軸椎回旋位固定を認めた.カラー装着やグリソン牽引,全身麻酔下での整復後ハローベスト固定など約14ヶ月にわたる保存加療を行うも,回旋位固定が改善されず頚部痛も再発したため手術治療となった.O-C1関節病変を伴う環軸椎回旋位固定(OAARF)は環軸椎回旋位固定(AARF)と比べ保存治療の効果が悪い可能性があり,発症早期に評価し,手術治療の是非について検討を行う必要がある....
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Published in | Journal of Spine Research Vol. 11; no. 4; pp. 779 - 782 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
20.04.2020
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Subjects | |
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ISSN | 1884-7137 2435-1563 |
DOI | 10.34371/jspineres.2020-0411 |
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Summary: | 症例は10歳男児.誘因のない頚部痛を主訴に受診し,画像検査で環軸椎回旋位固定を認めた.カラー装着やグリソン牽引,全身麻酔下での整復後ハローベスト固定など約14ヶ月にわたる保存加療を行うも,回旋位固定が改善されず頚部痛も再発したため手術治療となった.O-C1関節病変を伴う環軸椎回旋位固定(OAARF)は環軸椎回旋位固定(AARF)と比べ保存治療の効果が悪い可能性があり,発症早期に評価し,手術治療の是非について検討を行う必要がある. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2020-0411 |