内科領域各種感染症に対するCefbperazoneの臨床効果とAUC値との相関性について

内科領域の各種感染症40例に対し, Cefoperazone (CPZ) を用い, その臨床効果と安全性を検討すると共に, Area under the time concentration curve (AUC) 値と臨床効果との相関性についても検討し, 次のような結果が得られた。 1. 判定可能総症例36鯨著効15例, 有効16例, や鮪効3例, 無効2例で, 86.1%の有効率であつた。投与量別に臨床効果を比較するとi回29投与群では95.8% (23例124例) と1回19投与群の66.7% (8例/12例) に比べて高い有効率を示したが, 推計学的有意差は認められなかった。 2. C...

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Published inThe Japanese Journal of Antibiotics Vol. 40; no. 1; pp. 77 - 85
Main Authors 東野, 洋一, 佐藤, 穣, 松田, 昌文, 大久保, 正士, 井上, 康, 有好, 邦夫, 森, 研一, 矢賀, 健, 藤井, 康彦, 加来, 浩平, 安藤, 慎太郎, 松谷, 朗, 田中, 雅久, 藤井, 新也, 田仲, 弘行, 兼子, 俊男, 井上, 昌光
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益財団法人 日本感染症医薬品協会 1987
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ISSN0368-2781
2186-5477
DOI10.11553/antibiotics1968b.40.77

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Summary:内科領域の各種感染症40例に対し, Cefoperazone (CPZ) を用い, その臨床効果と安全性を検討すると共に, Area under the time concentration curve (AUC) 値と臨床効果との相関性についても検討し, 次のような結果が得られた。 1. 判定可能総症例36鯨著効15例, 有効16例, や鮪効3例, 無効2例で, 86.1%の有効率であつた。投与量別に臨床効果を比較するとi回29投与群では95.8% (23例124例) と1回19投与群の66.7% (8例/12例) に比べて高い有効率を示したが, 推計学的有意差は認められなかった。 2. CPZ投与の前後で32株の菌について, その消長が確認できたが, 29株 (90.6%) で消失, 3株で減少であった。 3. AUC値と臨床効果との関連をみると1回29投与群では19投与群に比べてAUC値は有意に高く, 臨床効果も優る傾向がうかがえた。又, 著効及び有効例でAUC値も大きい傾向がみられたが, やや有効ないしは無効例が少なかつたこともあり, 推計学的有意差はみられなかつた。 4. 40例中4例に臨床検査値の異常ないしは皮疹等のアレルギー症状をみたが, いずれも軽度且つ一過性であり, 原疾患との関連も否定できず, 投与継続中又は投与中止により正常に復した。
ISSN:0368-2781
2186-5477
DOI:10.11553/antibiotics1968b.40.77