生物発光式エンドトキシン検出法の開発及び透析液測定への応用
従来のエンドトキシン検出法では,分析時間が長い,感度が不足などの問題点が存在していた.これらを解消すべく,新規な測定原理である生物発光式エンドトキシン検出法を開発した.高輝度ルシフェラーゼを用いた生物発光法とライセート反応を融合して,15分間測定で検出下限: 0.0005 EU mL−1を実現した.透析液中塩化ナトリウム(NaCl)でも感度が減少しない耐塩性ルシフェラーゼを開発し,透析液測定用エンドトキシン計へ応用した.20分間測定で検出下限: 0.0003 EU mL−1であり,他の諸特性を含めて,透析液測定に有用であることを確認した.耐熱性ルシフェラーゼも開発し,1段階反応型エンドトキシン...
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Published in | 分析化学 Vol. 72; no. 7.8; pp. 289 - 298 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本分析化学会
05.07.2023
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Summary: | 従来のエンドトキシン検出法では,分析時間が長い,感度が不足などの問題点が存在していた.これらを解消すべく,新規な測定原理である生物発光式エンドトキシン検出法を開発した.高輝度ルシフェラーゼを用いた生物発光法とライセート反応を融合して,15分間測定で検出下限: 0.0005 EU mL−1を実現した.透析液中塩化ナトリウム(NaCl)でも感度が減少しない耐塩性ルシフェラーゼを開発し,透析液測定用エンドトキシン計へ応用した.20分間測定で検出下限: 0.0003 EU mL−1であり,他の諸特性を含めて,透析液測定に有用であることを確認した.耐熱性ルシフェラーゼも開発し,1段階反応型エンドトキシン計を開発した.10分間測定で検出下限: 0.001 EU mL−1であり,より迅速なエンドトキシン検出が可能となった.透析液測定に有用な新規エンドトキシン検出法であり,優れた特徴から透析液測定現場へ急激に普及している. |
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ISSN: | 0525-1931 |
DOI: | 10.2116/bunsekikagaku.72.289 |