α線及びβ線放出率測定のための多線式比例計数管計数装置

表面汚染検査装置は,放射線防護のために広く用いられている。これらの表面汚染検査装置は,荷電粒子放出率が付与された面線源により校正される。一方,産業技術総合研究所は,計量の国家標準を担っており,荷電粒子放出率については,多線式比例計数管により面線源の測定を行い,面線源を仲介標準器として,校正業務を行っている。現在まで,100mm×100mmの面線源により,校正業務を行ってきたが,今回,新しい多線式比例計数管を導入し,100mm×150mmの面線源によっても,校正業務が行えるように準備作業を進めている。この新しい多線式比例計数管についての特性評価を行うとともに,校正の不確かさ評価を行った。今後,こ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inRADIOISOTOPES Vol. 61; no. 3; pp. 117 - 120
Main Authors 松本, 幹雄, 柚木, 彰, 山田, 崇裕, 佐藤, 泰, 海野, 泰裕, 山元, 真一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本アイソトープ協会 2012
Online AccessGet full text
ISSN0033-8303
1884-4111
DOI10.3769/radioisotopes.61.117

Cover

More Information
Summary:表面汚染検査装置は,放射線防護のために広く用いられている。これらの表面汚染検査装置は,荷電粒子放出率が付与された面線源により校正される。一方,産業技術総合研究所は,計量の国家標準を担っており,荷電粒子放出率については,多線式比例計数管により面線源の測定を行い,面線源を仲介標準器として,校正業務を行っている。現在まで,100mm×100mmの面線源により,校正業務を行ってきたが,今回,新しい多線式比例計数管を導入し,100mm×150mmの面線源によっても,校正業務が行えるように準備作業を進めている。この新しい多線式比例計数管についての特性評価を行うとともに,校正の不確かさ評価を行った。今後,この多線式比例計数管を,表面汚染検査装置の校正等のための面線源に,荷電粒子放出率を付与するために用いていきたい。
ISSN:0033-8303
1884-4111
DOI:10.3769/radioisotopes.61.117