粘膜に症状が限局した尋常性天疱瘡の2症例 抗デスモグレイン抗体価測定

組み換えデスモグレイン (以下Dsg) 1とDsg 3を抗原とするELISA法は天疱瘡患者の診断にとって感度と特異度に優れ, 病勢を把握するのに有用であることが示唆されている。今回粘膜に症状が限局した天疱瘡2例の抗Dsg抗体価を測定したので報告する。2名の患者の血清は, Dsg 1は陰性, Dsg 3は陽性であった。第2例では, 粘膜の疾患が消失した時点でDsg 3抗体価は減少していた。今回の症例において我々は, 組み換えDsg 1とDsg 3を用いたELISA法が天疱瘡の血清学的診断方法として有用であることを確認した。...

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Published in日本口腔粘膜学会雑誌 Vol. 6; no. 1; pp. 26 - 31
Main Authors 高橋, 慎一, 田中, 陽一, 福島, 大平, 山根, 源之, 小倉, 基, 森本, 光明, 蔵本, 千夏, 森崎, 重規, 天谷, 雅行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔内科学会 30.06.2000
Subjects
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ISSN1341-7983
1884-1473
DOI10.6014/jjomm1995.6.26

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Summary:組み換えデスモグレイン (以下Dsg) 1とDsg 3を抗原とするELISA法は天疱瘡患者の診断にとって感度と特異度に優れ, 病勢を把握するのに有用であることが示唆されている。今回粘膜に症状が限局した天疱瘡2例の抗Dsg抗体価を測定したので報告する。2名の患者の血清は, Dsg 1は陰性, Dsg 3は陽性であった。第2例では, 粘膜の疾患が消失した時点でDsg 3抗体価は減少していた。今回の症例において我々は, 組み換えDsg 1とDsg 3を用いたELISA法が天疱瘡の血清学的診断方法として有用であることを確認した。
ISSN:1341-7983
1884-1473
DOI:10.6014/jjomm1995.6.26