特別養護老人ホームでの看取りの看護実践能力尺度の開発 信頼性および妥当性の検証

目的:特養での看取りの看護実践能力尺度の信頼性および妥当性を統計学的に検証し,実用性を検討した。 方法:特養の看取り経験のある看護職298人を分析対象とし,開発した尺度の検証的因子分析と,既存尺度との相関分析を行った。 結果:開発した尺度のCronbach’s α係数の平均値は .848であり,内的一貫性が確認された。検証的因子分析では,許容範囲を示す適合度が確認された。開発した尺度と2つの既存尺度とは,高い水準で有意な相関が認められた。 結論:特養での看取りの看護実践能力尺度は5因子21項目で構成されており,信頼性および構成概念妥当性,基準関連妥当性,収束的妥当性を備えていた。また,多様な高...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 39; no. 1; pp. 1_1 - 1_7
Main Authors 大村, 光代, 山下, 香枝子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.04.2016
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Summary:目的:特養での看取りの看護実践能力尺度の信頼性および妥当性を統計学的に検証し,実用性を検討した。 方法:特養の看取り経験のある看護職298人を分析対象とし,開発した尺度の検証的因子分析と,既存尺度との相関分析を行った。 結果:開発した尺度のCronbach’s α係数の平均値は .848であり,内的一貫性が確認された。検証的因子分析では,許容範囲を示す適合度が確認された。開発した尺度と2つの既存尺度とは,高い水準で有意な相関が認められた。 結論:特養での看取りの看護実践能力尺度は5因子21項目で構成されており,信頼性および構成概念妥当性,基準関連妥当性,収束的妥当性を備えていた。また,多様な高齢者施設への汎用性が示唆された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20150825001