前眼部OCT（CASIA2）によるCorneal Mapモードによる各パラメータの検者内及び検者間の再現性

• Published in: 日本視能訓練士協会誌 Vol. 47; pp. 173 - 179
• Main Authors: 磯谷, 尚輝, 小島, 隆司, 吉田, 陽子, 山田, 桃子, 杉山, 康雄, 中村, 友昭, 水野, 祐希, 片岡, 麻由香
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本視能訓練士協会 2018
• Subjects: CASIA2; 再現性; 前眼部OCT
• ISSN: 0387-5172; 1883-9215
• DOI: 10.4263/jorthoptic.047F117

【目的】前眼部OCT（CASIA2）のCorneal Mapモードの各パラメータの検者内及び検者間の再現性の検討。【対象と方法】屈折異常以外の眼疾患のない9例18眼（男性1名、女性8名、34.0±14.0歳）を対象。CASIA2のCorneal Mapモードで2名の視能訓練士（13年目）（1年目）が10回ずつ測定した。解析した各パラメータは中心角膜厚（CCT）、前房深度（ACD）、隅角間距離（ATA）、強膜岬間距離（ACW）、lens vault（LV）、crystalline lens rise（CLR）で、検者内の再現性の評価は各パラメータの変動係数の平均を求め、検者間の再現性の評価はBland -Altman Plotを用いた。【結果】各パラメータの変動係数の平均はCCT 0.29%、ACD 0.44%、ATA 1.46%、ACW 1.56%、LV 35.91%、CLR 15.70%であった。検者間の測定値の差の平均±標準偏差はCCT-0.0004±0.0013mm、ACD 0.003±0.014mm、ATA -0.013±0.055mm、ACW-0.011±0.057mm、LV -0.007±0.019mm、CLR -0.004±0.015mmであった。【結論】CASIA2で測定した前眼部パラメータの検者内及び検者間の再現性はLV以外は高く臨床への応用が期待される。